Planulaは、自分に近づいてくる相手を回避するようなふるまいをするインタラクティブロボット。
一本の支柱の先についた半透明の球体は、普段は静かに明滅しながらゆらゆらと漂っていますが、そこへ人がそっと手を近づけると、強い光を発しながら支柱をくねらせてそれを避けようとします。その動きはまるで逃げているようでもあり、嫌がっているようでもあり、触れようとした人は、Planulaからの身体を使った感覚的なメッセージを瞬時に感じることでしょう。
Planulaの回避動作は、後方への直線的な動きではなく、左右へくるりと廻るように行われます。直線的な動きの場合、見る人には手で押したかのような物理的な印象しか与えませんが、廻る動きの場合はそこに生き物らしさを感じられることがあります。人は、Planulaのような既存の生物の見た目を持たないものに対しても、そこに生命感を覚えることができます。ロボットの動きに意思を見出す、ということもその体験のひとつです。
人の感覚に訴えるようなふるまいをロボットに与えるためには、見た目だけでなく、動きこそを綿密にデザインする必要がある、と私たちは考えています。
Credit
Yusuke Kamiyama
Mitsuru Muramatsu
Shin Sakamoto
Ichiro Esumi
Shunji Yamanaka
Yamanaka Design Laboratory SFC KEIO University
Client:
Category:
Installation
Date:
January 1, 2014
Related Projects