時間は一般的に、皆に平等に流れるものと捉えられますが、楽しい時間は早く、退屈な時間はゆっくり過ぎるように感じた経験は誰にでもあるでしょう。人間には時間を直接感じ取る感覚器官はなく、脳が間接的に時間を推測しています。時間への意識の向け方によって、その感じ方は大きく変わるのです。
本作品『時の足音』では、時間の持つ普遍性と伸縮性の対比を表現しています。一定幅で連続的につながる円形の土台は時の普遍性を、不規則なリズムで跳ねて歩む機械体は時の伸縮性を象徴しています。この機械体は、まるで生きているかのように、その歩みを変化させながら土台の上を巡ります。
二つの時間が触れ合うことで生まれる「時の足音」を聞きながら、あなたの時間に思いを馳せてみてください。
2024年10月11日から開催のSeikoSeed「からくりの森」にて展示されています。
Credit
Planning and Production: Spline Design Hub + siro
Production Team:
Direction, Mechanical Design: Yusuke Kamiyama (Spline Design Hub)
Team Management: Shinya Matsuyama (siro)
Prototyping: Yusuke Goto
Programming: Yusuke Koroyasu
Base Manufacturing, Assembly, Adjustment: Ryoga Kano (siro)
Management: Takayuki Katagiri (siro)
Special Thanks: Shin Sakamoto (Spline Design Hub), Yoshioka Takahiro
Client:
セイコーウオッチ株式会社, TRUNK, siro
Category:
Installation
Date:
October 11, 2024
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